階段は、階と階をつなぐ大切な役割があり、住み心地の良い家づくりのポイントにもなります。最近では、デザイン性の高い階段も増えて、空間の中でインパクトを与える存在になってきています。今回はそんな、リビングダイニングにある機能性とデザイン性を兼ね備えた階段の魅力についてお伝えしていきます。
1.スケルトン階段のデザインは、空間に開放感をもたらす
床と階段が同じ木の素材で作られた統一感のある空間。こちらの階段は踏み板の下に蹴込み板がなく、オープンなデザインです。このようなスケルトン型の階段があると、部屋全体が圧迫感のない、開放的で軽やかな印象になります。シンプルな手すりが壁側についているのみで、視界を遮らないので、洗面所へ続く廊下までシームレスな一体感が出ています。壁や階段の優しい色合いと、薪ストーブの黒のコントラストが空間にメリハリを与えています。
2.ヴィンテージモダンなリビングの階段デザイン
木製の踏み板とアイアンの手すりが人目を引くスケルトン階段。ミッドセンチュリーのような懐かしい温かみを感じるリビングダイニングに似合う、スタイリッシュなデザインの階段ですね。玄関のすぐそばに階段があることで、自然光の入る明るい玄関が実現しています。また、動線が効率的になり、リビングを通り抜けずに2階へ行けるなどのメリットもあります。階段下は、スノーボードを飾って、収納とインテリアを兼ねたスペースとなっています。
3.階段下を有効活用したデザインの階段
階段の踏み板は床材と統一して、落ち着きのあるデザインに仕上がっています。階段や造作の棚の四角い形がおしゃれな印象ですね。階段の下はデッドスペースになりがちですが、工夫次第では絶好の収納スペースにもなります。こちらの事例では、階段下のスペースにはキッチンパントリーが作られています。こちらのキッチンパントリーは、広さと高さが確保され、収納力も抜群です。空間を有効活用する素敵なアイデアですね。
家全体をつないでくれる大切な役割をしたり、フォルムや素材で空間に個性を出したり、家族が快適に過ごせるような工夫がしてあったりと、階段は家の雰囲気を大きく左右する重要な存在なのです。階段をただ昇り降りするためのものと捉えるのではなく、家のどこにどのようなデザインで配置するかを考えていくと、家族にとって暮らしやすい家が実現しやすくなるでしょう。