玄関デザインと一言でいっても、様々なスタイルがあります。戸建てでは、敷地や立地によって家のデザインにもいろいろと制限が出てきます。でも風水では玄関が大切な意味を持つのだとか。明るくすっきりとした玄関はそれだけでも気持ちがいいものです。毎日出入りする場所であり、人を招き入れる場所だからこそ、玄関づくりにはこだわりたいものですね。今回は、工夫を凝らした玄関デザインの事例をご紹介します。
1.玄関からそのまま行ける収納スペースは動線もスムーズ
玄関に広めの収納スペースがあると、雑然としがちな住まいの入口をすっきりと便利にしてくれます。こちらの住まいは、玄関奥に大容量の便利な収納スペースをつくりながら、玄関の手前側にも収納棚が取り付けられています。玄関の収納棚は見せる収納としてグリーンや小物を置くこともできますし、脱いだ靴をその場でしまうこともできます。奥の大容量の収納スペースは、買ってきた物をすぐに収納できるようになっているので、買い物から帰宅した時の動線までしっかり考えられています。
2.LDKと繋がる薪ストーブのある土間玄関
こちらの住まいは、広い土間玄関に薪ストーブが設置されています。玄関とLDKを隔てる引き戸を開けたままにすると、玄関とLDKが一体となり開放的な空間が実現します。薪ストーブで温まった空気はそのままLDKに届くので、暖房効率も良さそうですね。1つの部屋くらいの広さのある土間玄関は、自転車やアウトドア用品を置いたり、室内では行いづらい作業もできる便利なスペースとなってくれます。
3.コンパクトで落ち着いた雰囲気の玄関スペース
コンパクトな玄関も、扉やタイルなどの素材の選び方によって、デザイン性の高い空間になります。こちらの玄関は、グレーのタイルと木製のドア、ペンダントライトの組み合わせが、暖かみのある落ち着いた空間をつくり出しています。趣味のスノーボードを収納するスペースがあったり、スケルトン階段が空間のアクセントになっているなど、コンパクトでありながらも細部にこだわりのある玄関です。
玄関は家の顔ともいえる場所であり、毎日のように「ただいま」と「おかえり」が繰り返される、家族にとって大切な場所です。おしゃれで機能的な玄関を実現するには、動線や照明、扉のデザインや床の素材など、様々な要素に配慮する必要があります。いろいろな玄関デザインを参考にしながら、家族みんなにとって快適で使い勝手の良い玄関とはどんなものなのかを、この機会にぜひ考えてみてはいかがでしょうか。